皆様のおかげをもちまして、8thコンサートを無事開催することができました。 ご来場いただきました、多くのお客さまと、支えてくださいました賛助出演の方々そしてスタッフの方々全員に心より感謝申し上げます。 また、義援金にもご協力いただきましてありがとうございます。
幕開きは鎮魂の思いを込めて浄瑠璃寺を演奏しました。 次に古典曲の「千鳥の曲」。本来は箏・胡弓・歌での演目ですが今回は佐藤容子氏による編曲でたくさんの楽器の入った構成でお送りしました。本来の「千鳥の曲」とはまた違う迫力のある演奏をお届けできたのではないでしょうか。 途中、テンポがどんどん速くなっていく部分がありますが、十七絃を弾いていた私はいろんな意味で汗をかいていました(涙) 三曲目はテレビ番組でおなじみの邦楽作品、竹取物語より「祝宴」です。かろやかな曲調で親しみやすい曲ではないでしょうか。箏の人たちはテンポも早く音も多いのでかろやかに軽快に弾くにはかなり苦労があったようです。聞くのと弾くのは大違いです。 休憩明けは「風舞う」です。この曲は十七絃6面と尺八、カフォンという打楽器にてお送りしました。いつもの合奏とは違い人数も少ない演奏でしたので緊張しました。 そして次は鄙歌です。 熊本県五木村に伝わる子守唄「五木の子守唄」と宮崎県高千穂近辺の仕事唄「刈干切り唄」を主題にした曲で、曲名の鄙歌とは“田舎の素朴な唄”といった意味があるそうです。 最後に今回の演奏会では一番の大曲「幻舞三章」です。 三章からなる曲で拍子が次々と変わり幻想のような一章から哀愁をたたえた二章、そして軽快なリズムとどこか異国を思わせるメロディで綴る三章です。 演奏する私達もかなり疲れましたが、聞いて下さるお客様もお疲れになったかもしれません(笑) そして最後はみなさまの温かいアンコールの拍手にお応えして「アメイジンググレイス」と毎年恒例ですがお客様にも参加して頂いて「上を向いて歩こう」をお送りし幕となりました。 今年はたくさんの悲しみの中での演奏会となってしまいました。私達だけがいつもと変わらずこんなことをしていて良いのかという葛藤もありました。 ご来場下さいましたお客様の癒しの時間に少しでもなれば幸いです。 また、この場を作ることにご協力いただきました全ての方々のおかげで今年もまた、たくさんの温かい拍手の中幕を閉じることができました。 ご来場くださいましたお客様はもちろんのことご助力いただきました全ての皆様に心より感謝申し上げます。